第35回千葉スポーツ医学研究会 参加report |
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2006/1/23 |
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日時 |
2006年1月21日(土) |
13:30〜17:50 |
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場所 |
千葉県スポーツ科学総合センター 第一研修室 |
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一般演題 |
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@ |
「総合型地域スポーツクラブ設立の試み(第二報)」 |
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阿部小児科医院 阿部正視先生 |
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柏市において国の援助金により地域型スポーツクラブを運営。今年の4月から補助金なし |
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今後の運営維持が出来るかが問題。 |
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現時は会費2000円 |
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利用者 60〜70代が一番多い |
グランドゴルフ利用頻度が一番多い |
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クラブハウスなどボランティアでまかなっている。 |
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A |
「当院における転倒予防の取り組み(第一報) 〜運動療法指導の指標検討〜」 |
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北千葉整形外科 中野渡明日香先生 |
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健常者 |
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開眼片脚立位測定 |
40歳以上から低下が著しい |
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5秒以下では、40%以上の転倒者 |
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その他の健常者の年齢別の測定により指標にできるのでは。 |
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B |
障害者への武道普及 |
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国際武道大学 |
井下佳織先生 |
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何が出来るか? |
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実際に脚が動かなかった人が柔道の後方受身をすることにより、回復した事例がある。 |
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リハビリーやる気と自主性 |
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実際剣道場が2階にあるのをはってあがったり、それも稽古として扱う |
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05年は全国8箇所 700人の参加者があった。 |
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健常者は、帯で拘束したりして、一緒に体験する。 |
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{「一生を障害者武道に捧げよ」とは申しません。2時間だけで結構です。 |
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一緒に体験しませんか。一緒に時代を変えませんか。} |
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J |
アキレス腱断裂患者における下肢筋活動の検討 |
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船橋整形外科 |
中川晃一先生 |
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脚底圧測定器による、アキレス腱断裂者の測定 |
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後足部は差は確認できない |
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前足部にて圧が弱いことが確認(手術後23.9週) |
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D |
ウェイトトレーニングによって起こる障害の傾向 |
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国際武道大学 |
中原瑠美先生 |
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体育学部学生によるアンケート調査から ウエイトトレーニングにおいて |
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障害が18%以上にも及び 特に腰 次に肩に多かった |
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(スクワット) |
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原因として@フォームA適正ウエイトのチョイス |
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誰にウエイトトレーニングの指導を受けたのか、 |
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高校の先生 先輩が多かった。果たして専門知識を持っていたかが疑問である。 |
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G |
スクワット動作により腰痛が軽減した1症例−腰椎股関節アライメント |
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JFE川鉄千葉病院 |
永瀬数馬先生 |
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バスケットボール選手腰痛 |
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日常生活改善(学校の机 椅子の高さ調整) |
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スクワットフォーム改善(腰部でのスクワット動作から股関節を使うよう指導) |
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特別講演 |
「生活習慣病における運動療法の役割」 |
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京都大学大学院人間・環境学研究科教授 森谷 敏夫先生 |
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筋肉は臓器である。 |
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健常者3週間 寝たきりの状況にしたら30年の退化があった。 |
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NASA宇宙飛行士 無重力では 1日1% 筋肉が無くなっていく |
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向井千秋さんを診断 2週間の宇宙飛行で、糖尿病患者よりひどく |
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正常値に戻るのに6ヶ月以上かかった。 |
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無重力がすべての代謝を悪くし15%との筋肉が落ち、体重がかわらない分脂肪になる。 |
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NASAでは「サーロインシンドローム」と呼ぶ |
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中には、マシーントレーニングなど一日に5時間ものトレーニングをした飛行士も |
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いたが、まったく効果が無かった。 |
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NASAは上記を踏まえ90日以上の宇宙飛行は禁止としている。 |
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85歳で、棒高跳び3Mを飛べる人がいる。 脚が180度開脚出来る老婦人がいる。 |
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なぜ、老人になると体が硬くなったり筋力が落ちていくのか? |
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それは運動をしなくなっていくからだ。続ければ柔軟性、 |
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筋肉の維持は上記のようなな運動に耐えることは可能 |
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肥満=食べすぎ? |
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コーヒーに砂糖2杯 1日×365=40Kg増加 |
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5分の運動をしたかしないか |
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炭水化物ダイエット(低インシュリンダイエット)は、ただ水出しダイエットである。 |
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大脳のエネルギーはブドウ糖のみである。 |
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いかに通勤電車で寝ている人が多いことか?それは脳の栄養が足りないからである。 |
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食事の取り方にある。ご飯を早く取ると満腹感を得る。 |
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アルコール摂取も医学的に適度であれば良いとしている。 |
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さらに取り方としては、ご飯を食べながらはベストである。 |
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中年太りの原因は 加齢とともに5%基礎代謝が低下する⇒一年に5Kg太る計算になる。 |
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自律神経のコントロール 年々低下⇒運動によって低下を防げる |
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糖尿病 高血圧患者の運動療法 心臓の拍動で測定できる。90% 安全内での運動を進める |
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一日に 30分から45分の軽い運動 連続でなくても効果がでている。 |
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インシュリンコントロールよりも運動療法に大きな効果が現れている。 |
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大きな筋肉を使った運動 安全で消費が大きい |
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運動療法は 認知症などの予防にも大きく効果がある |
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内臓の脂肪は一番早くついて早く取れる |
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テキサツの囚人14000人の追跡調査を実施 |
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死ぬまでの5年前のdataで分析 |
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太った人で 運動をしない。 週に2回。 4から5日。 |
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普通 運動をしない。 週に2回。 4から5日。 |
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やせている人 運動しない。 週に2回 4から5日 |
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一番死亡しているのが太っていて、運動してない人 |
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その次に多いのが、やせていて運動してない人 |
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太っていてもしっかり運動している人は死亡者が少なかった。 |
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これは、とてもはっきりした数字として表れていた。 |
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運動することが実に大切なことだと。 |
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筋肉は臓器である。 |
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感想 |
今回は、偶然この研究会をHPで知り、しかも目標にしていたダブルスの大会が無くなったりと |
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たまたま条件がそろい参加してみようと言うと軽い気持ちだった。 |
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(その他にも、参加費無料! 会場が家から近い・・) |
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大雪の中、朝霞での加圧コンディショニングの後に行った。 |
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行った瞬間 後悔 場違いを感じた。 |
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スポーツ整形の先生だらけ。しかも知ってる先生に、なんで?ここにいるの? |
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今回の内容のうち一般演題は 5分と限られていて やはり物足りなさを感じた。 |
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内容は上記では、なかなか表現できていないと思うが、中にはとても興味深いものも |
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数あったし、素人の私にはちんぷんかんぷん(医学的要素の強いもの)の物も数多くあった |
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しかし、ウエイトトレーニングでの障害やスクワット動作での改善や武道大学生による |
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障害者武道にも興味を引いた。 |
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特にトレーニングでの障害は その指導者に高校の先生や先輩の指導による |
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との結果には、今の日本のスポーツ界の現状を物語っていると思う。専門家による指導 |
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指導者不足 指導者の育成不足を非常に感じたし、過去の自分の経験だけによる |
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指導方法の怖さを今更ながら感じた。 |
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特別講演は、医者の方々をもうならせるすばらしいものだった。 |
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内容が濃く うまく表現出来ないことにジレンマを感じる。 |
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インシュリンの薬によるコントロールよりも運動することがいかに大事かを知った。 |
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お米のご飯を食べることの大切さを知った。 |
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本当に森谷先生のお話はわかりやすく 先生自身もランナーで週に3日のジョギングに |
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週に2日のバイクに1日のゴルフを続けてるそうだ。 |
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宇宙飛行士の話では 自分の実践している加圧トレーニングのことが頭によぎった。 |
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なんと、HPの検索の際に発見。森谷先生は去年の加圧学会で、講演されていた! |
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先生のHPはうまく検索できなかったので、取りあえず著書を購入 |
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今後もぜひ紹介していきたいと思う。 |
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最後にこういう研究会に私レベルのものが参加して、質問などをしてしまうと、 |
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研究会のレベルを下げてしまって、妨げになると思うが、あくまでも聴講という立場を |
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保てば、スポーツ指導者 そして選手自信がどんどん参加するべきだと思った。 |
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現場と病院が、先生と指導者がもっと近いものになり、よりスポーツでの障害の予防 |
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発生した時の適切な処理そして、その後のスポーツへの復帰の際の力になると強く感じた。 |
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今回は上記以外の発表もあったが、医学的で私が未消化に終わってしまったところは |
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割愛した。 |
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