第4回日本加圧トレーニング学会総会 |
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【会期】 |
2008年2月16日(土)・17日(日) |
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【会場】 |
東京大学 本郷キャンパス 弥生講堂一条ホール |
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【テーマ】スポーツ競技と加圧トレーニング |
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【大会日程・プログラム】 |
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2008年2月16日(土) 1日目 |
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13:00~13:30 |
会長講演『加圧トレーニングの国際化:日本から世界へ』 |
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佐藤義昭(東京大学) |
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世界的にも有名なアメリカのスポーツ医学学会(ACSM)研究分科会発足の準備を進めいている。 |
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加圧トレーニングも、逆にこれから逆輸入?更なら研究が進み、アメリカから世界へ発信していくことに |
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なるだろう。 |
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A |
ハーバード大学糖尿病センターからは、東大の中島先生のところに共同研究の話が進んでいる。 |
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糖尿病はアメリカでは深刻な問題。病院にさえ行けない患者が多数いる。薬を使わずに、加圧トレーニングの |
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運動療法に予防・リハビリに期待されている。 |
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B |
ドーピング撲滅として加圧が薬に変わることが期待されている。 |
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C |
国際宇宙ステーションで使用の宇宙飛行士用の加圧トレーニングの機械が完成した。 |
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これから、地上での検証を重ねる予定。 |
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今年の9月20日にて満60歳になる。 ボディビルのレギュラーの大会に参加を目指している。 |
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13:30~14:15 |
招待講演『筋・神経系と加圧トレーニング』 |
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Michael G.
Bemben(University of Oklahoma) |
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司会・通訳:藤田 聡(東京大学) |
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筋疲労について |
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14名(23.9歳) 膝の伸展運動 同じ人が加圧有りと無しで、筋電図検証する。 |
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膝を固定して、全力で上げると筋電図では上昇を見るが、そこで電気刺激を与えると、さらに上昇する。 |
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リラックスさせて、値が下がるが、そこで電気刺激を与えるとまたあがる。 |
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加圧トレーニングでは、脳の中枢の命令の影響が大きく |
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実際の抹消の疲労は小さいので、筋疲労の回復が早いと思われる。 |
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A |
中高年の加圧トレーニング |
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高負荷、加圧低負荷、無しの3つで比較検討 |
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サイズ、内分泌系、日常生活においての椅子立ち上がりスピードや全力ウォークスピードなどで比較 |
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37人50歳〜64歳 6週間 (週に3回) |
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高負荷80%とに対して 加圧トレーニングでは20%負荷で |
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高負荷と同じような効果を上げることが出来たので、中高齢者、特に膝疾患者などには |
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効果的と思われ期待される。 |
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14:20~14:50 |
大会長講演『健康増進の技術とシステムの未来』 |
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安部 孝(東京大学) |
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20年前から住民調査にかかわり、そのデータで、0歳〜100歳 男女5000名 |
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下肢は20歳ぐらいから筋肉低下していく。上肢に比べ大きいから老化は脚からといわれるのだろう。 |
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蛋白の合成と分解は年齢や男女の差はあまり無いが、高齢者では差し引きした時に安静時では |
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どんどん減っていく。 |
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食事の摂取は、エネルギーだけでなく、前日に運動をした時は、筋たんぱくの上昇がある。 |
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いかに運動が大事かがわかるが、調査で運動好きは決して増えていない。 |
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この運動をしない人達をいかに運動させるかだが、実際に80%負荷を週に三回も出来るものだろうか? |
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そこで、加圧ウォークなら可能ではないだろうか。 |
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柏のデパートの屋上で検証 100M歩いたら一分休み、それを5回実施 |
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3週間で10%の筋力の増加があった。 |
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また、加圧とレーニングの複合効果として、心肺機能のアップが上げられる。 |
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筋肥大のトレーニングと、スタミナアップのトレーニングは相反するのものだが、 |
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加圧ウォークは血圧は変わらずに、心拍数を上げるので、心臓の仕事量は増えると考えられる。 |
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質問 |
Q開業 内科医 |
心臓の筋肉などの発達は、立証されてますか? |
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A |
まだないが、骨格筋がこれだけ影響しているので、あるのではないだろうか。 |
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Q開業 内科医 |
実感として便秘が治るので、腸が活発になるような気がする。 |
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15:00~16:30 |
シンポジウム『スポーツ競技と加圧トレーニング』 |
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筋力・パワー系種目の競技力向上 |
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栗田興司(コンディショニングクラブPCP) |
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スポーツパフォーマンスにおいて、低負荷、高速パワーの発揮が多いように思う |
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例えばゴルフのように軽いものを速いスピードで行うなど。 |
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加圧トレーニングでのスピード向上の検証をしてみた。 |
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上肢 圧130 木製のバーで 5回→3分休む→3セット |
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一週間に二回 3週間で バーを上げる速度の計測を行う。 |
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本人の感想はベルトを巻くとスピードが遅くなる 加圧ありと無しとでは大きな差はない |
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下肢 200圧 スクワットジャンプ 5回連続ジャンプ→3分休憩 |
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下肢のプライオメトリックとして アンクルジャンプ 5回→3分休憩 3セット |
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圧有りと無しでは大きな有意差は認められなかった。 |
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加圧トレーニングは基礎トレーニングをプロトコルに沿ってやる事の方が大きな影響があるのでは。 |
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持久性種目の競技力向上 |
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横山格郎(ジーズニューコンセプト) |
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マラソン人口は確実に増加傾向である。東京マラソンも今年は3万人募集に15万人の応募があった。 |
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人口の増加に伴い、完走者も増え、そして益々高速化している。 |
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5000Mの14分台の10年前の日本記録が、今では200人いる。 |
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走行距離も増加傾向で、それに伴い下半身に集中して故障が増えている。 |
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ふくらはぎ、アキレス腱や、そして最近では股関節の抜ける感じ、力が入らないなどの障害が増えている。 |
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加圧トレーニングをクールダウンに用いる事により、疲労感の違いを検証してみた。 |
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駅伝選手10名に 坂登り 6本×3セット (7200M) |
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ランニング後15分×2 加圧キープ |
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血液検査 コンデショニング 痛み度を測定 |
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疲労を表す クレアチンの値 あまり差は無かった。 |
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疲労度 前日 直後 24H後では、加圧有りの方が筋肉痛が取れやすいようだ。 |
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大きな優位さは今回は数値としては出すことが出来なかった。 |
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ペイクリニックの先生から 痛み度を表す数値は統計処理の仕方によっては |
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十分に出ていると思う。 |
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ブロック注射が出来ない患者に対して、加圧ー除圧をすることによって、痛みの軽減につながっている。 |
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→ |
痛みの軽減は 腕を先に巻いてからの方が、効果が出ている。 |
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→ |
圧−除圧の スパンに付いては、いろいろな意見が出た。 |
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短く強くを繰り返す2分〜3分また10分〜15分ぐらいのキープと除圧の組み合わせ等 |
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井上先生 椅子中心の生活になって既に二世代である。股関節等の日本人の体系も変化 |
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個人にあったアライメントすることによって改善出来るのでは。 |
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→ |
中島先生 現在脈派伝播測定を始めた 4分加圧ー2分除圧を12セット脈が速くなっている。 |
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今後の研究の課題だろう。 |
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格闘技の競技力向上 |
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今西登之彦(極真会館メディカルマネージメント) |
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空手で加圧トレーニングにより柔軟度及びスピードの変化を映像分析で比較検討した。 |
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日頃加圧トレーニングを実践しているものの感想で、体が軽くなった 柔軟性が増したなどの |
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感想があるので、実際にそれを映像分析してみたが、技の数、強度の数、種類等は増えていた。 |
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柔軟性については、開脚距離や前蹴りの挙上距離などの優位さは認められなかった。 |
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但し、いつ加圧トレーニングを実践してる者だったので、差を数値化しずらかった。 |
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現在世界大会出場者21名の内8名が常時加圧トレーニングを実施している。 |
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4年後の世界大会には王者奪回を目指している。 |
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※※※ |
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初日の感想 |
東大の弥生講堂が(300名収容)立ち見が出る状態での参加数でした。 |
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いよいよ加圧トレーニングも国際化し、そして宇宙ステーションで、そして病院で、そして買い物に行く |
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主婦が、加圧ベルトしながら、歩くのを目にする。そう遠い話ではないと実感しました。 |
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自分自身でも感じる痛みの軽減、ストレッチ効果などやはりたくさんのdataだけでなく経験談もあり、 |
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加圧のすごさをまた感じました。まだまだ、今後の研究解明に期待します。 |
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佐藤先生の近日撮影のボディビルのスタイルを拝見。本当にすばらしい体に年齢を感じさせませんでした。 |
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本当に自分自身が現役であること、それが加圧の発展に大きな力になっていることが良くわかりました。 |
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